2004-07-02 [長年日記]
俺メモ
そもそもがユーザレベルでの機能単位でマイルストーンを置いていくという方式そのものが結構疑問だったりする。プログラムのある部分を眺めると、ユーザレベルでは違う機能でも、その部分では結局同じことをしているというのはよくある話で、大きい区切りをつけるのにユーザレベルでの機能を使うと、ある部分では結局一番最初の区切りですべてを作っていなければならないということになってしまう。
もしやっつけでそれなりの形ができたとしても、UTも済んでいないような部品の寄せ集めでまともにうごくはずもない。そして、マクロな視点からチェックをするためにミクロな部分に行き着くのは時間がかかる。
そんなんだから徹夜する羽目になるんだってばさ。ねみー。
2004-07-05 [長年日記]
風邪気味
のどとお腹にきている。あと、微熱のもよん。土曜日ぐらいからちょっと調子が悪かったんだけど、これの理由はわかってて会社で床で寝てたのが良くなかったんだと思う。その上、徹夜で遊んだりしたのが良くなかった。<無茶しすぎです。
2004-07-08 [長年日記]
2004-07-09 [長年日記]
2004-07-16 [長年日記]
2004-07-19 [長年日記]
キャプテンシステム
上記の説明ではなかなかイメージがつかめないだろうし、実際覚えていない人の方が多いと思う。公共の施設の入り口なんかにぽつんと置いてあって、銀行のATMのような画面で、天気を調べることができたりした。というと中には思い出してくれる人もいるんじゃないだろうか。そしてこれは、当時中学生だった僕の思い出でもある。
そのとき何故、鹿児島市内まで出てきていたのかはさっぱり覚えていない。映画を観にきたといったあたりが妥当な線だとは思うのだけど、そういう記憶もない。覚えているのは、それが鹿児島市内だったということと、当時付き合っていた彼女が一緒にいたということ、そして彼女がO型だったということだけである。
さっきも書いたとおり、何をするために行ったのかは全然覚えていないのだけど、とにかく何処かに行って、そこにおいてあったキャプテンシステムの端末を操作したのだった。
どんなコンテンツがあったかも定かではないのだけど(天気予報はあった、と思う)、確かにあったものの一つに血液型による相性診断があった。それはお互いの血液型を入力して、相性をパーセンテージで表したものとメッセージとを表示する他愛もないコンテンツだったのだけど、二人ともO型を入力したその結果、20%ぐらいの当時の僕としてはコメントに困るような、あまり良くない結果が表示されたのだった。
結局キャプテンシステムは諸々の事情からサービス停止の憂き目に遭ったわけだけど、僕の中では、O型どうしは相性が悪いという世間一般の評価を知らしめてくれたシステムとしてのみ記憶の片隅に残っている。
2004-07-20 [長年日記]
ロスタイム
今の仕事では独自の管理システムを使っていて、日程や問題点の管理をそのシステムで行っている。その問題点の管理の対策欄にロス時間を入力する部分があるのだけど、それがどうも納得いかない。
バグは必ず出るものであって、バグは直さなければならないという大前提がある以上、その時間を「ロス」と捉えるのは根本的に間違っている。
そして、バグにに対応する時間をロスと考えているかぎり、日程のずれは永久になくならない。だから徹夜する羽目になるんだってばさ。
「日本の幻獣」
本企画展は、人々に目撃され記録されてきた不思議な存在を「幻獣」として集大成し、私たち日本人の精神文化の中に彼らがどう位置づけられるのかを探る試みです。江戸時代、疫病除けとして流布した幻獣の絵図や、幻獣出現を報じる瓦版、版本、明治の新聞錦絵などに記録された幻獣、ミイラなどの造形物、写真などを一堂に集め、幻獣の生まれてきた社会背景にも迫りたいと考えています。
[「日本の幻獣」より引用]
これは見に行かねばっ。だって「誰でもよく知っているこれらの幻獣のミイラを一挙公開」だよ?
同行者を募集中。行ってもいいよという人はつっこみでお願いします。いや、一人でも行くけどね。
「現代日本デザイン100選」も面白そうなので、できれば8/1までに行きたいなぁ。
2004-07-21 [長年日記]
森美術館
現代アートねぇ。そういうものにはあまり興味がありません。ファクトリーデザインには機能性という拠り所があるので理解もしやすいのですが、いわゆる現代アートは見てみても「ふーん」ぐらいの感想しかでてきません。要するに「趣味じゃない」のです。だけど、女の子を誘うならこっちのほうが受けがいいかも。うははっ。
しかし、「金・土・日曜日及び祝前日=10:00〜24:00」ってえろいな。
ドッペルゲンガー
ここを読んでいて思い出したのだけど、僕もドッペルゲンガーを見たことがあるのだった。
場所は小学校の通学路の途中のT字路で、小学生だった僕は学校に行く途中だったのだけど、そのT字路の縦棒から右に向かうときに、右から左に向かう人がいて、たぶん中学生ぐらいの年恰好だったのだけど、なぜか僕はそれが自分だと確信していたのだった。
2004-07-26 [長年日記]
スチームボーイ
幻獣展からの帰りに見てきました。最初、背景がグリグリ回るのに違和感があったのですが、そのうち慣れてしまいました。以下ねたバレ注意。
ようするに、親子三代の壮大(かつ傍迷惑)な親子喧嘩なわけですな。そして、あくまでも男の子の物語であると。ヒロインも幼馴染もいるにはいるのですが、幼馴染はすぐ出てこなくなるし、ヒロインは助け出されることで主人公を引き立たせる役割しか持たされていないわけです。
メカについては自走式の蒸気機関車は出てくるし(水陸両用だし)、城は飛んだり歩いたりするし、堪能しました。声はちょっとどうかなーと思う場面も多々ありました。「朴訥な感じ」というのも分からなくはないんですが、杏ちゃん舌滑悪いんだもの。
しかし、あのエンディングはどう考えてもエピローグではなく次回予告にしか思えませんでした。パンフには冗談っぽく、「次はスチームガールです」なんて書いてあるけど、続きを作りたくてしょーがないじゃないんでしょうか。ってもう決まってるのね。個人的にはテレビシリーズをきぼんぬ(テレビなら俳優が声当てするわけにはいかないだろうという憶測から)。主人公はもう大きくなってるだろうから杏ちゃんは無理として、こにーは大きくなったときの方が普通に声出せていいかもしれませんけど。
ちょっと気になったのは公開二週目の日曜日18時からの回で、客の入りが4,5割程度で、思ったより少なかったことです。杞憂かもしれませんが、興行的に成功しなくて次回作はなしとなったらかなり残念です。次回作がみたいので、おまいらみにいってください。(80点)
件考
件(くだん)とは、人面に牛の体をもち、吉凶を予言し、その数日後には死ぬというけったいな生き物である。
予言系の怪異は他にもいろいろいて、展示では、尼彦(あまびこ)、ありえなどが記されたものが資料としておいてあった。問題は、こいつらの予言の内容なのだが、そろいもそろって「豊作疫病」を示唆しているのだ。しかも、「我の姿を書き表して貼っておけば、災厄から逃れられる」という部分まで一致をしている。
ここで私は一つの仮説を立てた。これは、昔のチェーンメールなのだ。<なんだってー(AA略)。
チェーンメールが、チェーンメールたる理由の一つに、チェーンを繋がなければならない理由があるということである。これは、先ほどの「姿を写して貼っておけば」という部分によって実現される。もし人面牛の絵を見せられて上のような話をされたら、「ちょっとまって、その絵を写させてよ」ということになるだろう。
そして、これらが大量に引き写されていた証拠として挙げられるのが、文章内に含まれている訂正不能エラーである。例えば、くだんであれば、ものによっては「くだへ」となっているものがあって、これは字が汚い人によって「ん」が「へ」に変わった証拠だろう。もしこれが口頭による伝達であれば、んとへは大きく異なるため、このような変化は見せない。また、尼彦が「アマビヱ」となっているものもあるが、これも「コ」が「ヱ」になったと考えて間違いないだろう。これはつまり、「不幸の手紙」が「棒の手紙」となってしまったのと同じなのである。
これは、「幻獣の姿」そのものにも言えることで、少なくともアマビエについては目撃者の絵が下手だったせいではなくて、写されていくうちに記号化、簡略化(もしくはへた絵化)された姿なのではないだろうか。
以上のことからプロファイリングできる犯人像(犯人?)は次のとおりである。
犯人は単独犯であり、偶発的、同時多発的におきた事件ではない。これは、複数の怪異が同じ話を共有しており、さらに内容が近似していることから、そう推理することができる。
そして、その出現場所が丹後(くだん)、肥後(尼彦)と離れていることから、普段から全国を移動する職についており、その場所場所で、地域に密着した予言系の幻獣に語らせることにより、真実味を持たせていると考えられる。
これらを踏まえた上で、今回の事件で一番得をしたのは誰かを考えると答えは明白である。怪異が伝えるのは、「豊作疫病」である。豊作はよいことだからおいておくことにして、問題は疫病の方である。たとえ、絵を貼っておけば難を逃れられるとしても、人々は不安にかきたてられたに違いない。そこに薬売りが現れるのである。そして、薬売りは家の中をちらと見て、そこに件の絵があるのを確認してほくそえみ、おもむろに「万病に聞く薬」(人魚の肉と称しているかもしれない)を取り出して売りつけるのである。
こういう怪奇を使う場合、一番のカモはそれを信じている人である。犯人は、その内容によって、噂を広め、さらにはそれを信じているかどうか判別するために家の中にそれを貼らせたのだ。蛇足ながら、こういう魔よけグッズは玄関口から見えるところにつけるのが一般的である。もちろんそれは魔が入ってこられないように見張るためであるが、犯人はそれを利用したのである。
本当に尼彦や件がいたかどうかは、また別の話。