2000-07-26
このサイトを見ていて、昔一度だけ金縛りにあったことを思い出した。
その頃、とある学校の寮に住んでいたのだが、当然のごとく一人部屋ではなかった。とはいっても班長をやっていた事もあって気の知れた同じクラスの人と寝食を共に、したわけではないがともかく同じ部屋に住んでいた。
勉強時間も終わり、私はベッドで眠りについていたのだが、ふと目が覚めた。だが、何かがおかしい。体が動かないのだ。ただ、視界だけははっきりしていて、薄暗い中に天井に張ってあるポスターと同室のつけているスタンドの明かりだけは目に映っていた。これが金縛りかぁ。と思いつつも動けないことは結構な恐怖で、幸いまだ起きている同室に助けを求めようとした。…声が出ない。いや、自分では少しは出てるような気がするのだが、聞こえていないからには出ていないに違いない。
どうすりゃいいんだぁー。と思いつつもそのうち寝たのか治るかしたのだろう。あまり記憶にない。
次の日同室に金縛りにあったことを話すと、彼曰く「変な声で、『とくー、とくー』っていうからなんかと思ったって」そう彼には聞こえていたのだ。魂の叫びが聞こえていながら無視したのだ。「困ってる時はお互い様だろー。このばかちーん。」と言ってやりたい気分だった。思えばあまりにひどい話である。
2004-07-26
スチームボーイ
幻獣展からの帰りに見てきました。最初、背景がグリグリ回るのに違和感があったのですが、そのうち慣れてしまいました。以下ねたバレ注意。
ようするに、親子三代の壮大(かつ傍迷惑)な親子喧嘩なわけですな。そして、あくまでも男の子の物語であると。ヒロインも幼馴染もいるにはいるのですが、幼馴染はすぐ出てこなくなるし、ヒロインは助け出されることで主人公を引き立たせる役割しか持たされていないわけです。
メカについては自走式の蒸気機関車は出てくるし(水陸両用だし)、城は飛んだり歩いたりするし、堪能しました。声はちょっとどうかなーと思う場面も多々ありました。「朴訥な感じ」というのも分からなくはないんですが、杏ちゃん舌滑悪いんだもの。
しかし、あのエンディングはどう考えてもエピローグではなく次回予告にしか思えませんでした。パンフには冗談っぽく、「次はスチームガールです」なんて書いてあるけど、続きを作りたくてしょーがないじゃないんでしょうか。ってもう決まってるのね。個人的にはテレビシリーズをきぼんぬ(テレビなら俳優が声当てするわけにはいかないだろうという憶測から)。主人公はもう大きくなってるだろうから杏ちゃんは無理として、こにーは大きくなったときの方が普通に声出せていいかもしれませんけど。
ちょっと気になったのは公開二週目の日曜日18時からの回で、客の入りが4,5割程度で、思ったより少なかったことです。杞憂かもしれませんが、興行的に成功しなくて次回作はなしとなったらかなり残念です。次回作がみたいので、おまいらみにいってください。(80点)
件考
件(くだん)とは、人面に牛の体をもち、吉凶を予言し、その数日後には死ぬというけったいな生き物である。
予言系の怪異は他にもいろいろいて、展示では、尼彦(あまびこ)、ありえなどが記されたものが資料としておいてあった。問題は、こいつらの予言の内容なのだが、そろいもそろって「豊作疫病」を示唆しているのだ。しかも、「我の姿を書き表して貼っておけば、災厄から逃れられる」という部分まで一致をしている。
ここで私は一つの仮説を立てた。これは、昔のチェーンメールなのだ。<なんだってー(AA略)。
チェーンメールが、チェーンメールたる理由の一つに、チェーンを繋がなければならない理由があるということである。これは、先ほどの「姿を写して貼っておけば」という部分によって実現される。もし人面牛の絵を見せられて上のような話をされたら、「ちょっとまって、その絵を写させてよ」ということになるだろう。
そして、これらが大量に引き写されていた証拠として挙げられるのが、文章内に含まれている訂正不能エラーである。例えば、くだんであれば、ものによっては「くだへ」となっているものがあって、これは字が汚い人によって「ん」が「へ」に変わった証拠だろう。もしこれが口頭による伝達であれば、んとへは大きく異なるため、このような変化は見せない。また、尼彦が「アマビヱ」となっているものもあるが、これも「コ」が「ヱ」になったと考えて間違いないだろう。これはつまり、「不幸の手紙」が「棒の手紙」となってしまったのと同じなのである。
これは、「幻獣の姿」そのものにも言えることで、少なくともアマビエについては目撃者の絵が下手だったせいではなくて、写されていくうちに記号化、簡略化(もしくはへた絵化)された姿なのではないだろうか。
以上のことからプロファイリングできる犯人像(犯人?)は次のとおりである。
犯人は単独犯であり、偶発的、同時多発的におきた事件ではない。これは、複数の怪異が同じ話を共有しており、さらに内容が近似していることから、そう推理することができる。
そして、その出現場所が丹後(くだん)、肥後(尼彦)と離れていることから、普段から全国を移動する職についており、その場所場所で、地域に密着した予言系の幻獣に語らせることにより、真実味を持たせていると考えられる。
これらを踏まえた上で、今回の事件で一番得をしたのは誰かを考えると答えは明白である。怪異が伝えるのは、「豊作疫病」である。豊作はよいことだからおいておくことにして、問題は疫病の方である。たとえ、絵を貼っておけば難を逃れられるとしても、人々は不安にかきたてられたに違いない。そこに薬売りが現れるのである。そして、薬売りは家の中をちらと見て、そこに件の絵があるのを確認してほくそえみ、おもむろに「万病に聞く薬」(人魚の肉と称しているかもしれない)を取り出して売りつけるのである。
こういう怪奇を使う場合、一番のカモはそれを信じている人である。犯人は、その内容によって、噂を広め、さらにはそれを信じているかどうか判別するために家の中にそれを貼らせたのだ。蛇足ながら、こういう魔よけグッズは玄関口から見えるところにつけるのが一般的である。もちろんそれは魔が入ってこられないように見張るためであるが、犯人はそれを利用したのである。
本当に尼彦や件がいたかどうかは、また別の話。
2005-07-26
GoogleMapが細かすぎる件について
寄れるだけ寄ると、どの四角が自宅かわかるという。地図データ自体はゼンリンのもので、ゼンリンの地図はたとえば宅配の人が使うようなものなのでこれでもまだ荒いほうなのだけど。
そして、この地図データを見るだけで、離れて久しい地元の様変わりの具合がある程度わかってしまう。モスバーガーできてる!とか、しまむらできてる!とか。
2016-07-26
GALLERIA STのグラボをGeForce GTX1070に換装した
PC購入時は最近の(ゲーミング)PC事情をあまり把握していなくて、GTX960 2GBで十分だと思ってそれにしたんだけど、いろいろと不満がでてきた。そのタイミングでGTX1060が発売されて、GTX970以上の性能がお手頃価格で!と思ったけど、初値ということもあって思ったより高く、最近安物買いのなんとやらで失敗した気分になっていたので、上位モデルのGTX1070を購入した。
GALLERIA Sのケースは薄型でグラフィックボードも特殊な接続形態*1なので、レビューによってはグラフィックボードの交換は困難と書かれていたのだけど、筐体を分解しているレビューを読んで、事前に自分で分解したうえで換装は可能だろうという結論に達した。実のところ、GALLERIA SのケースはSilverstoneのFTZ01がベースであろうというレビューがあったので、FTZ01のマニュアルをダウンロードし、そちらを参照したところ、手順含めてそのまま適用できた。
気をつけるポイントとしては、
- 光学ドライブが入っている場合は、トレイカバーを予め外しておく
- 光学ドライブの電源線を予め通しておく
位のもので、あとはFTZ01のマニュアル通りで問題ない。
換装後はこんな感じで、FTZ01は13インチ(約33cm)までのグラフィックボードが装着できるらしいので、そこらのコンパクト、スリムケースよりはグラボの選択肢は多いと思う。
*1 ライザーカード2枚を経由している