2009-01-15 [長年日記]

428が面白いよ

面白いのでしつこくAmazonへのリンクを貼っとくぜ。

選択により話が変わっていくという意味ではいわゆるサウンドノベルの体裁なのだけど、今となってはもう古典とも言ってもいい、「弟切草」やら「かまいたちの夜」からすると格段に進化している。

システム的には、

  • バックログや、オートプレイ、既読部分の読みとばしはもちろん、選択肢の選びなおしも簡単
  • 選択肢を選びなおした際の変化がわかりやすい
  • タイムチャートで一時間毎に区切られているので、影響範囲が見切りやすい

といったところ。

シナリオもいいし、なんといっても選択肢の因果関係がしっかり書かれているのがいい。いわゆる選択肢式のアドベンチャーゲームでは、シナリオを分岐させるためだけに選択肢があったりして、そうすると、「何故そうなったのか」がわかりにくい。

例えば、駅までいくのに、「あるいて」「はしって」という選択肢があったとして、(走って不注意だったために)車にひかれてゲームオーバーの、かっこ部分が示されていないと、プレイヤーは、「はしって」を選択したためにゲームオーバーとなったのか、それとも、それ以前の「外出する」を選択したことによってそうなったのかが分からず、ストレスがたまってしまう。このような基本的な描写ができていない(あるいは、「そうなるものはそうなる」といったそもそもシナリオとして成立していない)ものは存外に多い。

んで、428では、ゲームオーバーのさいにはヒントがでるという親切設計なのだけど、ほとんどの場合、どの行動が影響したのかはヒントを見ずとも分かるような描写となっている。さらに、タイムチャートからの後戻りが簡単にできるため、ストレスフリーで進めることができる。

複数の視点からのストーリー展開があり、さらにゲームオーバーとなる部分まで整合性を考えてシナリオを組み立てるのはなかなかに大変な作業ではあると思うけれど、このシステム上でもっと他のお話も楽しみたいなーと思った。さらに欲を言うのなら、シナリオはもっと短くていいので、Wii wareやXboxLiveやらのダウンロードコンテンツで、価格設定はダウンロードコンテンツの上限くらいで(Wii wareなら1,000ポイント、XboxLiveなら800ゲイツポイントくらい?)できるといいなー。パッケージメディアより手軽に楽しみたい。配信する側としてはペイしなさそうだから無理っぽいけど。

Tags: ゲーム 428