2002-07-07 [長年日記]
この前書いた、スーパーコンピュータコンテストの予選の解答が出ている模様。結果的には不正解。ただ、方式というか考え方自体はあっていて、答えがf(100,100)の場合にint(32bit)に収まらないので多倍長整数演算をしなければいけない。確かにそこは確認していなかったしなぁ。まぁお遊びであることだし。わしのアーキテクチャではintは64bitなんじゃあといってみるテスト。
2002-07-09 [長年日記]
最近、情報処理技術者試験の受験申し込みのメールがきていた。そういえば春季分は手違いで受験しなかったのだけれどJITEC(情報処理技術者センター)では合格発表が行われているようである。ということで、今回もここで発表されている統計情報をもとに話を進めていきたいと思う今日この頃です。
今回のターゲットは、受験者と合格者の平均年齢である。試験区分が変更された為試験区分によって二回分、もしくは一回分のデータしかないが、もともとこの考察自体お遊びであるのであまり気にしないで頂きたい。
応募者の平均年齢の低い順から行くと、基本情報処理技術者、ソフトウェア開発技術者、初級システムアドミニストレータ(以下初級シスアド)となっており、以降試験内容が簡単な順番になっていると思われる。基本情報処理技術者の平均年齢が低いのは当然の如く一番簡単だからであって、この資格が取得できることを謳っている高校があること考えると、その程度のレベルのものであるということである。次にちょっと意外なのが、ソフトウェア開発技術者より初級シスアドの方が平均年齢が高いということである。合格率は対受験者数でソフトウェア開発技術者が11.7%、初級シスアドが30.9%となっていて*1、極めて乱暴に言い切ってしまうと初級シスアドの方がよっぽど簡単なのだ。
これはやはり、試験内容の性質による違いであるといっていいだろう。試験概要から引用すると、初級シスアドの対象者像は「ユーザ企業において、情報技術に関する一定の知識・技能をもち、部門内又はグループ内の情報化をエンドユーザの立場から推進する者」であり、ソフトウェア開発技術者の対象者像は「情報システム開発プロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当する者」である。有体にいうと、「私使う人あなた作る人」ということである。この業界の実情を考えると納得できそうなデータである。とここまで書いていて気付いたのだが、初級シスアドの受験者の最頻層は大学生なのだ。大学生ということは、初級シスアドの全体の平均年齢29〜30より低いはずである。ということは、どこかに平均年齢を上げている要因があるはずで、それがどこかというと社会人の最頻層である情報サービス業が考えられる。この情報サービス業と比較的近い分野であると思われるコンピュータ及び周辺機器製造又は販売業(長いな)をあわせると大学生と大体同じような人数となる。つまりは初級シスアドの受験者層は、「簡単だから」という理由で受けている比較的平均年齢の低い層と、「必要に迫られて*2」受けている平均年齢の高い層で構成されていると思われる。
次に受験者と合格者の平均年齢の違いに注目してみよう。比較的難易度の低い基本情報処理技術者と初級シスアドを除くと、大体において受験者より合格者の平均年齢が低いことが見て取れる。これはつまり、一種や二種は持っていて高度を受けたのはいいが、年をとるとなかなか覚えが悪くて不利になっちゃうということではないだろうか。まぁ1%かそれに満たない数字から断定するのはあれだけど。ということで今回は落ちなしということで。
2002-07-11 [長年日記]
珍しく仕事での話。といってもちゃんと仕事しているのが珍しいという話ではない。断じて。これまでに何度か書いたかもしれないのだが、私はプログラムで飯を食っている。といっても箸の代わりにプログラムということではない。断じて。そして食べるのはスパゲティーだ。ってそれはもういいってばさ。
今の仕事ではC言語を主に使っているのだが、C言語には型に名前を付ける(本当は微妙に違うのだけど)機能があって、例えばtypedef int boolとするとboolという型を使うことが出来るようになる。実質boolとintに違いはないのだけれど通常boolと名前を付けたらbooleanな(値として真と偽しかとらない)型として用いる。要するにその用途に応じて名前を付けると分かりやすいよ。とそういうことだ。それだけでもないのだけれど。これを踏まえて以下を読んでいただきたい。
仕事のプログラムというと一人で書くということは非常に稀であるので、人の書いたプログラムを見ることが多々あるのだけれど、やはり他人の書いたプログラムは読みにくい。この日も(ってつい先ほどのことだけれど)、愚痴をたれながら人のプログラムを眺めていたのだがそこに奇妙な記述を見つけた。
typedef char B; typedef short H; typedef long W;
2002-07-25 [長年日記]
MonthlyMho
有史以前:どこかにも書いたとおり、このサイトの原初は社内イントラで公開されていた。そのためこんなふざけた名前ではなかった。もちろんどんな名前であったかは記憶の片隅にあるのだが、恥ずかしいので忘れたことにする。
Monthly:いうまでもなく、「月刊」のこと。最低月に一回は更新しようという意気込みの現れ。時々破られるが。
Mho:読み方は「モー」。モーとは抵抗率Ω(ohm)の逆綴りであり、一般的には伝導率として用いられる(単位は、1/Ω)。つまり読者に対してなるべく伝わるように書いていこうという意味。を今思いついた。素敵なミステリー雑誌「月刊ムー」からパクったわけではない。断じて。
タキオン式自動筆記
タキオン:1967年、物理学者であるジェラルド・ファインバーグによって提唱された「光速を超える粒子」。正しくは「光速を超えている粒子」。提唱されただけであって、その存在が確認されたわけではない。それまで、アインシュタインの相対性理論中では物質は光速を超えることはできないとされてきたが、このジェラルドやんは「もともと光速超えてたらいいんのとちゃう?」ということを言ったわけだ。ちなみにジェラルドやんは関西人ではないし、似非関西弁もしゃべらない。
自動筆記:オカルティズムにおける自動筆記は、霊媒体質の人に霊を降ろし色々なことについて書かせたり、書いたりする。ようは恐山のイタコと同じようなものである。降ろされる霊が著名な人だったり、たまには実在しない人だったりするのも同じ。しかし、書いてしまうと物が残ってしまうので、イタコに較べると迂闊かなと思うのは余計なお世話か。タキオン式自動筆記システムではこれらを応用し文章を生成している。わけはもちろんない。てーかそんなんで文章ができたら苦労しねえよ。