2011-07-11 [長年日記]
Androidのクラッシュレポートはどんどん送信しよう
Androidには、アプリが強制終了した時や一定時間応答がなかった場合にレポートを送信する仕組みがある。ユーザなら一度ならずともエラーダイアログを目にしているだろうけど、そこからレポートを送信したことがある人は少ないんじゃないだろうか。レポートを送信しない理由を推測するに、単に面倒だというのもあるだろうけど、どのような情報が送信されるのかがわからないというのがあるんじゃないだろうか。
結論から言うと、OSに標準で組み込まれている*1エラーレポートには個人情報は一切含まれていない。具体的に公開中のアプリで送信されてきたエラーレポートはこんな感じ。
v1.0.2 2011/06/29 0:21:49 レポート数/週: 0 レポート数: 1 java.lang.NoSuchMethodError: com.kp.android.PhotoMap.PhotoMap.invalidateOptionsMenu at com.kp.android.PhotoMap.PhotoMap$ImageQueryTask.onPostExecute(PhotoMap.java:423) at com.kp.android.PhotoMap.PhotoMap$ImageQueryTask.onPostExecute(PhotoMap.java:1) (以下略)
含まれるのはバージョンと発生日時、アプリ自身のスタック情報ぐらいのもので、どのような端末で動作していたのかもわからない。他にユーザからのメッセージがある場合にはそれもみることができる。
そして、ここからが重要なのだけど、このエラーレポートはユーザと開発者両方にメリットがあるということだ。開発者は的確なレポートをもとにデバッグすることができるし、ユーザはアプリがアップデートされることを期待できる。とはいえ、ただのワンクリックでも面倒なものは面倒だというのはよくわかる。エラーが起きなかったとしても今後使用することはないというアプリであればレポートを送る必要はないと思う。たとえば、便利に使っているけどたまに落ちるだとか、将来性の有りそうなアプリで「このアプリはワシが育てた」気分を味わいたいというのでもいいので、そういう時にはメッセージなしでも構わないのでエラーレポートを送ってくれればと思う。
*1 アプリによっては独自に自身のエラーを拾ってメールを送るものもあるみたい