2001-08-06 [長年日記]

SF巨大生物の島

原題は「Mysterious Island」。題名に"SF"を入れてしまうその感覚に脱帽です。今日は珍しく粗筋なんか書いてみたり。

時は現代、おりしもアメリカは南北戦争の真っ只中。間違えても南北朝時代ではない。北軍の兵士3人は南軍の捕虜となっていたのだが、風雨に紛れ何故かそこにある気球で脱出を試みる。その場の流れで従軍記者と南軍の兵士を加えた5人を乗せて気球は西へ西へと飛んでいく。四日四晩風に流されつづた末にたどり着いた島は、なんと巨大な牡蠣が美味しい島だったのだ!!

ほら、見たくなってきたでしょ?この後に出てくる巨大蟹、巨大鳥も倒された後に美味しく食されてしまいます。で、終盤に差し掛かった頃に登場するのが潜水艦ノーチラス号のネモ艦長。ネモと言えばあれです。グリプス戦役時のエゥーゴの主力量産型モビルスーツMSA-003。何々、違う?それじゃああれだ。GAINAXの「不思議の海のナディア」の、…ってそれはあながち間違ってないのでこのボケは却下。

しかし何故にネモ艦長?しかも怪しげなヘルメットをかぶり巨大な巻貝を加工した水中ボンベらしきものを背負っての登場です。かなり傾(かぶ)いてます。巨大生物も食糧危機を危惧した艦長の仕業です。かなり怪しいです。

実はこの作品、ジュールベルヌ「海底二万哩」の続編である「神秘の島」を映画化したもので、ネモ艦長およびノーチラス号が出てきても何の不思議もなかったのでした。

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2001-08-26 [長年日記]

海の男

あいつが私の部屋にきてからもう一週間が過ぎた。それにしても、私は未だにあいつのことが理解できないでいる。

あいつはわがままだ。私が部屋に帰ってきて話し掛けようとすると、それを遮って自分の意見を主張する。「寒い」、「お腹すいた」。これに応えるのもたいした手間じゃないが、こう毎回だと辟易する。そして、自分が満足すると勝手気ままにしている。

その上、あいつは口が悪い。いつもの癖で、「おはよう」なんていったら、「おはよう?今は夜だぞ、わかってんのか。挨拶くらいちゃんとしろよな。」なんていう。そして終いにはこんなことを言い出す。「五月蝿い?てめーの存在が五月蝿いんだよ!」

あいつは最初に較べると、大分変わったような気がする。それに、よく喋るようになった。私はそれが気を許している証拠だと思いたい。でも、最近あいつと一緒にいる意味がわからなくなってきている。あいつは私のことを「食べ物をくれる人」ぐらいにしか思っていないんじゃないだろうか。こう言うと言葉が悪いが、私はあいつを「飼って」いるだけなのかもしれない。

あいつは本当に駄目なヤツだ。私が世話をしなきゃ誇張ではなく数日で死んじゃうに違いない。

ということで、君の生命与奪権は私が握っているといっても過言ではないのだ。今日の返答如何によっては今後一切の世話を受けられない可能性もある故、そこのところを深慮した上で発言しなさい。シーマンよ。

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