2018-02-09 [長年日記]
転職活動をしたりしていた
年末あたり、セルフ納会(つまりただの飲み会)明けの動いていない頭でなんとなく転職ドラフトに登録してみたりして、このときは本当に出来心だったんだけど、職歴とか希望を書いていくうちに、いまの環境も悪くはないんだけど、もっとやるべきことがあるんじゃないかという気もしてきていた。
残念ながら今回は不調に終わったけど、自分のポジションを確認しておくのは悪いことではないと思うので、ここに書いておく。
今の職場の悪いところ
- ソフトウェアの構造を少しずつでも良くしていこうという意識がない
- いま流行りの言葉で言うと技術的負債の返済に対して消極的
- 外部のサービスを使用することに対して非常に消極的
- 開発環境自体を良くしていこうという意識がない
- そもそもソフトウェア的に新しいことを覚えることにインセンティブがない
- 「いまの技術」でやれば簡単にできることを自分の古い知識でこねくり回してかえって難しいことをしている
- 開発用のPC、ソフトウェアにお金を出さない
- (俺のところには来てないけど)2018年にPentium4みたいな言葉が聞こえてきたときには耳を疑った
- 未だにコーディングするのに秀丸とかサクラエディターとか言ってる
- もはや個人の好き嫌いレベルの問題ではないので、せめてVS Codeあたりを使ってほしい
で、自分のことに話を戻すと、新しいことを導入しようとしても、「新しいことがわからない」という理由で導入されず、効率の悪い方法でやっていかなければならないというのは非常にストレスフルだし、フリーハンドを得たプロジェクトで、コードを改善して新しいことに手を付けやすくしてもその事自体は評価されないというのが納得がいかないところ。新規案件を新し目の技術でスッキリと仕上げても、それはそれで難易度が低かったことになるので、それはないんじゃないのという気がする。
概してソフトウェア文化が未成熟で、文化を醸成するにも本社との関係性からなかなか難しく、もう少し文化的な環境に身を置けばより良い仕事ができるんじゃないかという気もするし、文化を醸成する気概があるけど何から手を付けていいか分からないみたいな所があれば、それに手を貸すということもできる気はする*1。
じゃあお前他に何ができんのよ?という話だけど、いままでスペシャリストたらんとしてやってこなかった負い目はあるのだけど*2、言語としてはC,C++(はあまりやりたくない),C#,Java,Ruby,Kotlinあたりであればその言語の思想に合わせた実装ができて、それ以外の言語についても少しやればまあという感じ*3。Linuxで言えば要件、性能に合わせてパッケージの選定やソフトウェア構成等々のアーキテクト的な事はできるつもりだけど、回路図読んでカーネルのポーティングしてねって言われたら尻込みするくらいの感じで、ネットワークで言えばHTTPやそれ以外について一通りはできるとは思うけど、本当に大規模な通信については知見はありませんといった感じ。
そういう意味では転職ドラフトに参加している企業はほぼHTTPのかなり上の層ばかりという印象で、スキルセットとしてはミスマッチだったのかなーという気はする。
ということで、転職活動はほそぼそと続けていくつもりなので、なにかいいお話があったらよろしくお願いします。