2013-09-27 [長年日記]
Nexus7のタッチパネル問題について(その2)
昨日のつづき。
せっかくだからfix patchを試してみようということで、xdaにある野良patchを試してみた。
説明によるとタッチパネルの静電センサの閾値を変更したものらしく(斜め読み)、ブート領域の構成がよくわからないのだけど、kernelは上書きされないっぽい。
手順はリンク先に書いてあるとおりなのだけど、とりあえず日本語で書いておく。前提条件としては、
- 開発者向けオプションでUSBデバッグを有効にしていること
- adbでデバイスを認識できること
- oem unlockしてあること
- 7zipが解凍できること
とくにドライバのインストールは不要だったけど、ホスト側の環境によるかも。unlockするとユーザ空間が全て初期化されるので注意。
まずはbootloaderに遷移する。
#adb reboot bootloader
で、bootloaderが表示される。
#fastboot boot boot-ts10-lock.img
で、boot-ts10-lock.imgを書き込みつつブート。ハングしたように見えるけど、辛抱強く待つ。ブートしたら、
#adb reboot
もしくは電源ボタン長押しから再起動。これをしないと反映されないので注意。
これで色々触ってみて動作チェックし、必要であれば、ts20,ts30に書き換えて確認。元に戻したい場合は、boot-ts-unlock.imgを書き込めばいい。
ひと通り試した結果は以下のとおり。
- ts10:nexus7testerで元の状態より悪い感じ。
- ts20:nexus7testerはだいぶ改善。通常使用ではほとんど問題ないけど、たまにタッチを取りこぼしているような気がする。
- ts30:こちらも良好だけど、たまにタッチが残ってしまう(離しているのに長押しになってしまう)
結論としては野良patchでだいぶ改善されるものの完璧ではなさそうで、ひとまずboot-ts20-lockを使用しつつ情報収集をしておこうかなという感じ。