2008-11-12 [長年日記]
アンテナをつくる(1)
現在住んでいる場所からすると、どうもアンテナレベルが低いなあということで、いろいろ調べてみたけれど、結論としては、そもそもUHFのアンテナが立ってないんじゃないかということに。
壁のアンテナ用コネクタにアンテナさしてスキャンすると、キー局+TVKが映るのでかってにUHFアンテナがあると思っていたけど、そういえば、入居するときにも地デジには対応していないといわれたし、普段アナログを視聴しないので分からなかったけど、近辺のU局であるTVKやTOKYO MXもアナログだとあまり電波状況はよくない。
これは室内アンテナかベランダにアンテナをつけるしかないかなーと思いつつ、いろいろ試してみることにした。まずは、アンテナ線をコネクタから抜いて、いい場所を探してみると、局によっては普通に映る。レベルは壁にさしたときと同じくらい。人間アンテナとして同軸の芯線に触れるともっとレベルが上がる。ここまでは予想通りということで、簡易的なアンテナを自作することにした。
まずは周波数の調査。地デジの電波はもちろんUHFできている。UHFは13~62chまであるけれど、全帯域を受信できる必要はない。受信したい局の物理チャンネルは以下の通り。
TVK | 18 |
TOKYO MX | 20 |
フジテレビ | 21 |
TBS | 22 |
テレビ東京 | 23 |
テレビ朝日 | 24 |
日本テレビ | 25 |
NHK教育 | 26 |
NHK総合 | 27 |
これらの中心周波数は、ちょうど530MHz。波長λは300/530で、0.566m = 56.6cmとなる。これらの値を元にダイポールアンテナを作成。素材は、針金ハンガーと同軸ケーブル、そしてアンテナ支持用のプラスチックハンガー。
まずは針金ハンガーの直線部分からアンテナ部分を切り出し。λ/4 = 14.15cmだけど、余裕を見て15cmで切り、端の被覆を剥がす。これを二本つくる。次に同軸ケーブルの加工。といっても、端を剥いて先ほどのアンテナ部分を半田付けできるようにするだけ。芯線と外側の網線をアンテナに接続し、180度に広げればできあがり。今回はプラスチックハンガーの直線部分にテープで巻き巻きした。東京タワーからの電波は水平偏波なので、これを水平に設置する。
ハンガーをカーテンのふさ掛け?にかけると局によっては受信レベルが若干改善して、45~47程度から50を超えるくらいにはなった。ただし、TVK、MXは受信できず、テレビ東京とNHK教育はブロックノイズがはいる。サッシが鋼線入りなのがいけないのかなーということで、窓を開け、アンテナをベランダに出すと、最大で65くらいまでいった。が、寒いのですべての局のレベルについては未確認。
今回の結果を踏まえると、キー局は室内アンテナで大丈夫。最悪でもベランダにアンテナを設置すれば視聴できるけど、TVKとMXについては送信出力の弱さもあって視聴できない可能性もありというところ。
市販品で屋内、屋外兼用のアンテナがあるので、それを買ってもいいのだけれど、アンテナ作成が案外面白いのでもう少しやってみる。とりあえず、次はヘンテナに挑戦する予定。