2011-06-22 [長年日記]
Wi-Fi経由でAndroidのデバッグをしよう
Android3.1でUSBデバイスの対応が入り、もちろんユーザサイドでもUSBデバイスを使用するアプリの開発ができるようになったのだけど、端末にUSBデバイスを接続するとUSB経由でのデバッグができなくなってしまう。この時に使用するのがWiFi経由でのデバッグ。
やり方はUSB Host and Accessory | Android Developersを参照のこと、で終了でもいいんだけど一応書いておく。前提条件として、
- USBでデバッグできる環境になっていること
- PCと端末が同じネットワークセグメントに存在すること
で、
- 端末をPCのUSBポートに接続
- コマンドプロンプトでAndroidSDKのplatform-tools/にパスが通っている状態で、adb tcpip 5555 を実行。
- さらにadb connect (端末のIPアドレス):5555 を実行。
この状態で、Eclipse ADTからDebug,Runを実行するとUSB接続した場合と同様にデバッグ対象のデバイスとして先ほど登録した端末がネットワーク越しに見えているはず。プログラムのダウンロードやDDMSによる端末のモニタリングも可能*1なので、USB接続と全く同じそれなりの環境でデバッグできる。最初にコマンドを入力する必要はあるけど、ケーブルレスになって取り回しがよくなるため、USBデバイスを使用しないアプリでも画面の回転や、重力センサの動作を検証する場面では便利なはず。
(追記)adb connect を実行すると端末のモードが変わってしまいUSBデバッグで接続できなくなるため、PCの電源を落とす前にadb usbを実行する必要がある。実行せずにPCの電源を落とした場合は端末の再起動でOK。
*1 LogCatだけだった