2008-10-21
coolpix P6000のGPSの性能について
ということで、P6000のGPSの性能についてのメモ書き。時間については衛星の配置や、その場所の全天率(どれだけ空がみえているか)やらなんやらに大きく影響されるので参考程度に。
まずはP6000のGPSの測位の仕様だけど、メニューからGPSをONにしておけば電源ON時は5秒間隔で常時更新し、電源OFFの状態では90分間隔で最大6回測位しようとする。5秒間隔で測位したもののうち最新のものを静止画に付加するので、ロガー+PCで行うような補間処理はできないのでその点はちょっと不利。
初回に電源を投入したとき(説明書のバッテリー交換後、もしくは未測位で2時間経過した場合)には、ベスト条件で1分強、街中でビルが多いと3分程度かかる場合もある。また、全天率が低い場合は当然測位できない可能性もある。これは単体のGPSロガーでも同様だけど、P6000内蔵のGPSは単体のロガーに比べると若干感度が悪い印象がある。これはもしかしたら精度>感度という設計なのかも。
一度測位できた状態での電源ONでは、測位状態になるまでが早くなる(可能性が高い)。この状態では2つのパターンがあり、はやくて2〜3秒、遅いと20秒程度で測位状態となる。印象では、前回測位から5分以内であればだいたい短く、15分以内であれば遅いパターンになる感じ。それ以上時間が経っている(あと、空の見え方が変わっている)と、コールドスタートとなることが多い。
GPSが有効に働くパターンとしては、歩きつつある程度頻繁に撮影を行う場合で、この場合はこまめに電源をON/OFFしても問題ない。逆に、撮影間隔が長く、一枚撮ってしまうということが多いとGPSの情報が付加されず、ストレスかもしれない。あと、大前提としてすべての静止画にとりあえずでも位置情報が付加されて欲しいというニーズには向かない。素直にロガーを買った方がいいと思う。
先週の旅行では、
- GPS ON/有効時間設定1分
- オートパワーオフ5分
- ストラップを肩からかけて裸の状態で持ち歩き
- そこそここまめに電源OFFを心がける
の状態で、新幹線の中や、屋内、地下鉄など、明らかにGPS信号が受信できない状態をのぞいて、一日目が28/48、二日目が15/35に位置情報が付加されていた(二日目は充電していなかったために途中で電源が切れてしまった)。
位置情報が特別な操作なしで付加できるのはすごくお手軽でいいけれど、個人的にはもう少しがんばって欲しいなーというところ。あと、掲示板とかにも書いてあったけれど、電源OFF中の90分固定間隔の測位は時間を任意で設定できるとうれしいかもしれない。バッテリー容量との兼ね合いもあるけれど、例えば10分間隔で測位してくれればだいぶ印象がちがってくるかも。