2012-09-14 [長年日記]
さくらVPSへの移行作業
ということで、引越しすることがほぼ決まったので、手続きやら何やら色々とこなさないといけないわけですが、ネット環境も見なおすことに。
引越し先のネット環境を調べたところ、建物に導入されているCATVの付随サービスとして常時接続環境が提供されているのは分かったのだけど、詳細については不明で、入居しないと分からない。また、いざとなればフレッツの光回線を引くことができるらしいのだけど、CATVのネットは月額使用料が管理費に含まれているので、できればこちらを使用したい。
CATVのネット環境というと、昔は独自のIP網を構築しているためにローカルのIPアドレスしか付与されず、Webを見たりするのは問題なくても、インバウンドの通信が必要なアプリは使用できなかったりして残念な感じだったのだけど、今はコースを選択することによりグローバルIPアドレスが付与されるため、問題が発生することは少なくなってきていて、そういう点では余り心配はしていない。ただ、サーバーについてはほとんどの場合規約で禁止されていて*1、立ててはいけないことになっている。まあサーバー立てんなというのも実質通信量の問題だけだとは思うのだけど、現在のフレッツの月額料金と比べてCATVの月額料金がだいぶ安いので、レンタルサーバーなりなんなりを契約してもペイするかなということで、いろいろ調べて、さくらのVPSを使用することにした。
VPSの環境設定
引越し前に作業したほうが問題が発生しにくいだろうということで早速契約することに。アクセスもそれほどないので、1Gプランを選択、カード払いにしたので申し込みから数分で管理ページにアクセスできるようになった。いまのサーバーがUtuntu12.04なので同じ方が何かと楽だろうということで、sshでVPS上のCentOSにログインできるのだけを確認してOSを再インストール。途中JREが入っていなかったり、VNCの応答が極端に遅くなったりで何回かやり直したけど、無事インストールが終了し、sshでログインできるようになった。
まずは公開鍵を登録し、sshd_configで公開鍵で認証、パスワードログインを禁止。デフォルトの状態では必要最低限のアプリしか入っていないので、apache2,ruby1.9.1,git-coreをインストールした。この時点で、さくらから付与されたサブドメイン、もしくはIPアドレスで外部からアクセスできるようになっているため、apache2を一時的に停止させるのが無難。
ローカルサーバーからお引越し
まずはローカルサーバー自体の公開鍵を登録しておき、sshでログインできるようにする。このときrootにログインできるようにしておけばrsyncでuid,gidを保持したままコピーできるのだけど、今回はまずはtDiaryの環境のみ移行しようということで、~/diaryおよび~/public_html以下を一般ユーザ権限でrsyncし、適宜chown,chmodした。
このあと、DocumentRootの設定、モジュールの有効化などをして、apache2を起動、外部からIPアドレスでアクセスできることを確認して引越し自体は完了。
DNSの設定
固定IPアドレスになったのでDynamicである必要はないのだけど、そのあたりは後々考えることにして、まずは今までどおりのURLでアクセスできるようにした。
まずは、ローカルのサーバーで動作させていたIPアドレス通知のデーモンを停止、管理ページからIPアドレスを登録。digで正引きができることを確認。本当はDNSの有効期限などを考慮して切替をするべきなんだろうけど、クリティカルなものではないので、この時点でローカルサーバーのWebサーバー、DNSサーバーの停止、ポートフォワーディングの設定削除などをした。
あとは元のURLでアクセスできることを確認して完了、なんだけどちょっとはまってしまった。現象としてはdigでの正引きはできるけどosxのchromeではサーバーが見つかりません、みたいなエラーメッセージが表示される。DNSをキャッシュしてるんだろうなあということでぐぐったら以下のコマンドがでてきたので入力。
#dscacheutil -flushcache
これで、元のURLでの表示及び日記の更新ができた。
以下ToDoリスト
- ローカルサーバーに定期的にバックアップを作成する環境を整える
- ローカルサーバーをメディアサーバーに
- gitolite,gitwebも移そうかな
*1 市販の宅内監視カメラなんかは実質サーバーとして稼働しているけど、ああいうのはどういう扱いなんだろう