2000-09-04

ジャンヌダルク

「ジャンヌダルク」を見たのでちょいと感想を。

原題は"Joan of Arc"。フランス語の"Jeanne d'Arc"の英語読みです。

そこにあったのは英雄伝説ではなく、非情なまでの現実であった。

結局ところ彼女は神の使いではなく、ただの人だったのだろう。トラウマともいえる過去を抱え神に頼るしかなかった少女が、復讐をも神に委ねた結果だったのではないだろうか。もちろん彼女には神の声が聞こえていたのだろう。ただそれは、彼女が現実から逃げるために生み出した幻だったのではないだろうか。

蛇足

ジャンヌ役のジョヴォヴィッチさん。最高です。王城に現れ、フードを取ったときに惚れました。でもすごい名前ですね。

異端審議会の異端とする理由に、「男の服を着ていた」というのがありましたが、そういう時代だったんですね。監督のリュック・ベッソンの主張というか、考え方みたいなのが色濃く出ていたような気がします。その一部がダスティン・ホフマン(渋い)の台詞を通して語られています。ただ、そこには明確な答えはない。考えろっちゅうことですかね。

実は友達に、はずれだから見ないほうがいい。といわれてました。確かに好みの別れるところかも。

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Before...

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2004-09-04

もう一昨日のことになるのだけど、ご飯を食べながらテレビを見ていて思わず吹き出してしまうところだった。

その日も23時過ぎにようやく帰ってきて、意味もなくテレビをつけたままご飯を食べていたのだけど、ちょうどそのときにやっていた番組に、昔付き合っていた彼女と同姓同名の女の子の名前が出てきた。

そのとき画面から目を外していた僕は、思わず画面をみて五秒後に、あー多分(←多分かよっ)違うなと一安心したのだった。


2006-09-04

杞人の憂い

世の中には考えるだけ無駄なことがいろいろとあって、例えば「好きな人がフリーになって目の前にあらわれたときにどうするか」というのもその一つだと思う。

彼女に最後にあったのは、もう半年以上前のことで、僕はそのときにあることに気づいてしまった。あること、ともったいぶって書くほどのことでもないな。要するに彼女とある人が彼氏彼女の関係になったのだなということが、何故かわかった。そこで僕はある意味安心してしまい、ヤケクソ気味に告白して、予定調和的に振られた。「ありがとう。けど誰それと付き合ってるから。ごめん」。うん、知ってる。その後、彼女の「友達でいよう」宣言と、年始のメール、そして僕がそれを文末だけ書き換えて返した適当極まりないメールぐらいでやり取りは途絶えていた。

そして現在に至る。というわけだけど、その集まりに彼女が来るのはある程度予想できた事だった。それよりむしろ僕のほうがその集団からの距離が遠くて、外乱因子だったというべきだろう。だから、彼女の名前が彼の名前と同じ文脈で出てきたときも、少しドキッとしたけれど平静を装うことができた。

僕が彼女に会うたびに思うことが一つあって、それは「こんな顔だったっけ」ということだ。失礼極まりない話だけれど、本当なのでしょうがない。僕が基本的にあまり顔を覚えない人だということを差し引いても、よくわからないことではある。そういうわけで、遅れてきた彼女が軽く手を振って「ひさしぶりー」といいながら、目の前のスツールに座ったときも、僕は手をグーパーとさせながら、一瞬誰だろうと思った。だけど、知り合いでこんなにかわいい人は他にいないので(彼女は本当にびっくりするくらいかわいい)彼女だと思うことにした。それでも少し時間が経つと、彼女は彼女でしかなくて、はじめてみるメガネ顔もかわいかった。

彼女はテーブルの向こう側で別の人と話していて、僕はこっち側で隣の人と話しつつ、それでも半分くらいは彼女を眺めていた。目の保養にはなるけれど、むなしい行為だと思う。それで気がついたのだけれど、彼女は先に来ていた彼氏と全然話そうとしない。それどころか、互いに避けているようにも見える。あまりにも自分に都合のいい想像が頭をよぎる。いかんいかん、と思いつつ隣の話に戻ると、何故か好みのタイプを食べ物に例えるというわけのわからないお題で盛り上がっていて、僕にも順番が廻ってきた。僕は苺のショートケーキという答えを返し、「えんくみは苺のショートケーキとはちょっと違うよ」と言われた。この際、えんくみは関係ない。

彼女の答えは「セロリ」。わかるようなわからないような微妙な答えだけど、隣の人は追い討ちをかける。ちなみに、この人は僕側の事情をほとんど把握していて、その上でこんなことを言うのだから怖い。「そこの彼氏と付き合ってるんでしょ?彼、そんな感じなの?」そして彼女の口から発せられる決定的な一言、「別れました」。

こういうとき、どういう顔すればいいのか僕は知らない。だから、神妙な顔をして隣の人を小突いてみたりしたけれど、内心複雑だった。彼女が別れたからといって、僕にチャンスが回ってくるわけではないというのは理解しているのだけれど、それでもそういう想像をしてしまって無限ループに陥っているというのに、そういえばいつもよりちょっとだけ元気なさげな彼女の横顔はあいかわらずかわいいしで、もうなんだかわけがわからなくなってしまった。そうやって自己撞着に苛まれていると、隣から一言、「○○くんが今何考えてるか分かるような気がする」。ええそうでしょうとも。

ちょっと長くなりすぎた。ここからは簡潔にいこう。この後、次の場所に行ったのだけど、彼女は次の日が早いとかで先に帰った。以上。というわけにはいかないよね。多分。

僕は彼女を追っかけて走った。どのみちその場所にいたってしょうがない。彼女はもうそこにはいない。そして、追いついた。追いついたのはいいのだけれど、話すべきことが全然出てこなくて、意味のないことを話してしまった。次の約束でも取り付ければいいのだろうけど、それは何故か切り出せなかった。ここで本当に以上だ。連絡先も消してしまっているので、連絡のとりようはない。同じような集まりがあったときにまた会うかもしれない。

結局のところ、「好きな人がフリーになって目の前にあらわれたときにどうするべきか」という問題が日ごろ考えておくべき事項かどうか、まだわからないでいるのだけれど、いずれにしろ僕にできるのはいつも走れるような靴を履いておくということぐらいだと思う。まあそれにしたって杞憂なんだけれど。

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Before...

kp [あー、でも「靴を履いているのなら」というフレーズはよいと思うね。気に入りました。 欲をいうなら、「靴を履いているのな..]

あやちゃん [文頭に「fiction」って入ってましたから。ただ,経験に基づいたフィクション?っていう感じでしたので,ついつい。]

kp [まあ、フィクションとしては出来が悪いのは認めるけどね。俺はもっと大胆に嘘をつくべきだと思いました。]